食物アレルギーはナッツが最多
陸奥新報の3月14日医療情報ほっとに掲載された記事を紹介します。
国立成育医療研究センターによる小児食物アレルギー患者の解析結果が、2026年1月英国のアレルギー学会雑誌に掲載されました。その結果を紹介します。
▲対象 2015年~2024年の10年間に同センター救急外来を受診した小児約2,800件。病名は、食物アレルギー、アナフィラキシー、口腔アレルギー症候群。
▲結果 食物アレルギーによる救急受診数は、10年間でほぼ横ばいであった。原因食物の推移では、鶏卵の有意な減少は見られず、牛乳は減少した。一方、ナッツ類(クルミ、カシューナッツ、アーモンドなど)は急増しており、2021年以降は原因食物の中で最多となっている。
▲今後の展望 同センターにより鶏卵の早期摂取が鶏卵アレルギーを予防する可能性が示され、授乳・離乳の支援ガイド2019や食物アレルギー診療ガイドライン2021において、離乳食初期に鶏卵摂取を開始することが推奨されている。しかし、鶏卵の早期摂取の推奨以降も鶏卵アレルギーは減少していない。この原因として、ガイドラインが十分に社会に浸透していないことや卵黄からの早期摂取となり卵白摂取が遅くなっている可能性があることから、家庭や医療者へのさらなる啓発や支援が必要である。
また、ナッツ類アレルギーの急増については、日本の乳幼児食での摂取機会の少なさ、食生活の欧米化、環境中へのナッツ抗原暴露などが関与している可能性があり、新たな対策が必要である。
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